近隣の皆様へのごあいさつ

近隣の皆様 (U様、T様、W様、T様、I様、S様、M様)

 突然のお手紙を失礼いたします。私は、知立キリスト教会の牧師で、原田和典と申します。新型コロナウイルスの緊急事態宣言において愛知県が「特定警戒都道府県」に指定されました。皆様の近隣にあります知立キリスト教会には、普段から人の出入りがあり、ご心配をおかけしている事と想像いたします。遅れましたが、教会の現状をご説明させていただくことにより、少しでも安心いただければと願いお手紙を記させて頂きました。一方的なご説明であり、或いは失礼かと存じますが、ご寛容いただけますならば感謝です。尚、4頁下段に連絡先を記させて頂きましたので、ご質問やご心配などありましたら、何なりとお申しつけください。ご返答させて頂きます。

※ お手紙の内容・・・・必要な箇所だけお読みいただければと願います。
 1 教会の活動内容
 2 警戒宣言下の対処状況
 3 皆様へのお願い
 追記 教会のご紹介・牧師の自己紹介
 写真資料

1.教会の活動内容
 知立キリスト教会は、日常、主に三つの活動を実施しています。
 ① 信徒さんの信仰に基づく活動
 ② ハレルヤ愛児園・アワナクラブ・なかまほいくの社会的活動
 ③ 維持に関する活動

① 信徒さんの信仰に基づく活動
・ 礼拝 毎日曜日10:50~ 80名程が集まり、昼過ぎまで過ごします。
   予備礼拝 06:30~ 日曜出勤される方等が、毎週1~3名来られます。
・ 祈り 任意参加。概ね、25名程度が、毎週1時間、祈祷室で祈ります。
   平日の朝、礼拝室に祈りに来られる方もあります。
・ 家の教会 信徒さんのご家庭で、10ヶ所に分かれ、毎週一度10名位が集います。
・ イースター・クリスマスでは、礼拝の後に出し物や持寄り昼食会を楽しみます。

② ハレルヤ愛児園・アワナクラブ・なかまほいくの社会的活動
・ ハレルヤ愛児園は、モンテッソーリ教育を幼児に提供する、幼稚園類似施設として2000年(H12)に開園しました。制度上は無認可託児施設として県に届け出ており、毎年県と市の監察を受けています。
  定員は各年8名で、年により入園者数が異なります。現在は、21名が在園します。
  登園時間は、火~金曜が8:40~14:00、日曜が8:40~10:30です。
  月・土及び、学休日は休園となります。昼食は提供しておらず、弁当持参です。
  キリスト教教育、又は、モンテッソーリ教育に関心がある方が来園されますので、ほとんどが、知立市及び近隣市からの自動車送迎となっています。
・ アワナクラブ
  キリスト教会版の、ボーイスカウト・ガールスカウトの様な活動です。
  活動日は、毎週日曜09:00~10:20と、月3回水曜15:30-17:00。
  主に、愛児園OBが通い、園で養われた秩序感を取り戻しています。
  内容は聖書から励ましをいただく適用ハンドブック、チャペルタイム、ゲームタイムで構成され、子どもと同数程度のボランティアスタッフが活動を支えています。
  日曜日は、子どもと大人で35名程度、水曜日は20名程度が参加しています。
・ なかまほいく
  年に10週×2シリーズ開催しています、子育て支援のボランティア活動です。埼玉県新座市のNPOから発し、東京都でも行われています。内容は、子育てのなかま作りプログラムです。毎回、10~12組の親子とボランティア数名が集います。

③ 維持に関する活動
・ 上記活動を支える為に、各活動のスタッフ&リーダーのミーティングが行われます。
・ 聖書の学び会、生き方の学び会、活動に関する学び会なども随時行われています。
・ 他に、教会の維持整備の為に来会される方があります。
・ 維持に関する活動は、毎週延べ10~20名の方が来会しています。

④ 活動の数値化
 新型コロナウイルス感染予防対策での関心は、「接触機会の8割削減」です。
 通常の活動を、週の人数×時間(Person hour)で数値化しました。単位をphとします。
 ①の活動 日曜180ph  平日30~40ph
  ②の活動 愛児園:園児550ph 保護者20ph教師50ph 
      アワナ:子ども80ph保護者15ph なかまほいく:60ph
 ③の活動 30ph程度
  週あたりの合計で多い週は 1025ph(人数×時間) となります。
  表現を変えるなら「教会には、毎週約1.000人が1時間滞在している」です。
  普段の一週間は、このような人的ボリュームとなっています。

2.警戒宣言下の対処状況
 ・知立キリスト教会では、遅ればせながら2月17日(月)より、信徒代表の方々と感染予防対策の検討を開始し、2月23日(日)より換気など部分的に対策を始めました。以下、現在の対策実施状況を記させていただきます。
① 活動休止
 ・ 愛児園、アワナクラブ、なかまほいく、家の教会の活動を休止。
 ・ 維持活動を最低限に削減。
② 環境対策
 ・ 消毒          玄関・室内での手指消毒 …消毒用アルコール
                      集会後の施設消毒 …次亜塩素炭酸水
 ・ 換気          エアコンから外気吸入し、常時換気。
                      集会後に、5分以上窓を開放し換気。
③ 濃厚接触回避
 ・ 礼拝          礼拝でのベンチ使用を停止。個別チェア使用。マスク着用必須。
                            定員14名に設定、席間2mを確保。HPから予約制。
                            礼拝を土日に6回設定し分散。滞在可能時間を制約。
                            ネット(限定YouTube)でライブ配信し、家庭での礼拝も実施。
 ・ その他      常に礼拝室他、会堂内での飲食禁止。(牧師住居を除く)
                            愛児園教師の出勤は、火~金の午前のみに制限。
                            牧師は、原則牧師住居スペース内で執務。
④ 記録
 ・ 入館時      来会者全員が、健康チェックリストを記入記録。該当者は帰宅する。
                            (氏名 日時 体温 咳 鼻水 喉痛 だるさ 筋肉痛 頭痛 臭覚異常
                             味覚異常 息苦しさ 同居者・濃厚接触者有無)
・ 施設消毒  1・2階にチェック表常備。26項目を消毒確認。

⑤ 対策効果
 ・ 濃厚接触機会(対策なし1m15分)は、ほぼありません。
 ・ 教会来会者は、前項のph(Person hour)人数×時間で表現すると、
              ① 80ph           ② 教師のみ15ph     ③ 5ph以下     合計100ph
     平日の活動停止・礼拝出席/滞在時間制限・在宅礼拝25名移行により、滞在phが約9割低減しました。教会で生じる接触機会も、同様に軽減しました。

3.皆様へのお願い
 最後にお願いを申し上げます。暫く、分散礼拝に集まることを見守りください。
 そもそも、教会に集まる必要はあるのか、と疑問を持たれる方があると思います。
 不要不急ではないかと、不快に思われる方もあるかと思います。
 日常から不特定多数の出入りがあり、不安をお持ちの方もあるかも知れません。
   …事実、駐車場に入ってポケモンGoに没入する見知らぬ方があり不安ですが…。

 イスラムの方々が、日に5度お祈りをされるのはご存知かと思います。
 クリスチャンは、毎週日曜日の午前中に、教会に集まり礼拝をいたします。
 礼拝を献げなくとも罰などはありませんが、礼拝が生活化しています。
 また、信仰の良心において、日常を離れ、神を礼拝したいと願います。
 日本では、日常においてキリスト教文化に触れることが多くありません。
 礼拝では、同じ信仰を持つ方と心を合わせて、祈りと賛美を献げられます。
 牧師が、毎週聖書からのお話を用意し、慰めと励ましをいたします。
 イエス様に倣う仕える人生の価値を確かめ、各々の家庭・地域で隣人に仕えます。
 教会においては、牧師が罹患した場合などは、集まることができなくなります。
 また、外出禁止令などが発令された場合は、集まることを中止いたします。
 しかし、感染予防に最善を尽くして、可能な限り礼拝を続けたいと願います。
 信徒さんの安全を確保し、近隣の方に恐怖心を与えないように努力します。
 具体的には、定員14名の分散礼拝(席間2m・滞在時間制限)、マスク着用、手指消毒、
 換気、施設消毒記録、来会時の健康チェック記録を継続いたします。
 近隣の皆様には、普段から駐車・話し声・照明など不快感を与えていると存じます。
 地域の方々との交流もなく、外からわかりにくい施設だと思います。
 このような立場でありながら、申し訳ありませんが、分散礼拝に集まることを、
 見守っていただけますならば幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
 ご質問ご意見等、下記電話・Eメールにて承ります。又、視察・見学も承ります。
 思わぬ禍にあってもご家族が守られ、日々祝福されますように祈ります。
  2020年4月23日
       472-0007 知立市牛田町尼子田8-4
       電話 0566-82-6194 教会Eメール:ccc.house.church@gmail.com
       日本(にほん)同盟(どうめい)基督(きりすと)教団(きょうだん) 知立キリスト教会 牧師 原田和典

追記1.教会のご紹介
 知立キリスト教会についてご紹介させて頂きます。知立キリスト教会はプロテスタント教会で、聖書を素朴に信じる「福音派」です。昨今、アメリカ合衆国の福音派がトランプ大統領の岩盤支持者として紹介され、頑迷なキリスト教徒として日本では否定的なイメージが定着しています。心情として微妙ですが、大枠で知立教会も福音派ですので、ありのままを申し上げます。また、文科省の認定宗教法人「日本同盟基督教団」に属します。教団は、沖縄から北海道まで240程の教会の集まりです。

 知立キリスト教会は、1975年(S50)10月にスウェーデンのスティグ・アンダーソン宣教師が、知立駅北の本町集会所をお借りして礼拝を献げたのが始まりです。翌年、名鉄線沿いの新池1丁目69番地に教会堂が建てられました。1983年(S58)に日本人の中川牧師にバトンタッチされ、更に1993年(H5)に私たち夫婦が2代目牧師として着任しました。2000年(H12年)には、園児4名でモンテッソーリ教育を行う幼稚園類似施設「ハレルヤ愛児園」を開設。2002年(H14)、現在地に移転し現在に至りました。

 移転当時、宇佐美様より地域の自治会加入のお誘いをいただきました。とても嬉しかったのですが、控えさせて頂きました。それは、新池在住中にせめて牧師である我が家の分だけでも神社への寄付を免れるようにとお願いしたのですが、当時の区長さんに重ねて断られました。この経験から、知立市ではクリスチャンの信仰的願いが認められないと察し、自ら身を引くことにいたしました。近隣の皆様との地域交流に加わらず、申し訳ありません。

追記2.牧師の自己紹介
 私は1959年(S34)3月各務ヶ原市に生まれ、2歳から岐阜市北方の山県郡高富町で育ちました。小学2年の時に父親が腎臓病を発病し、母が自宅を改造した小さな八百屋を営んで生計を立てる家庭でした。この事情もあり、15歳から航空自衛隊生徒20期生(通称:少年自衛官)として入隊し、実戦配置後の19・20歳は、北海道奥尻島のレーダー基地で警戒管制員として勤務しました。その後、父の病状が悪化し、母も疲弊した事から、勤続6年半で退職し岐阜に戻りました(1980.11)。警戒管制員は、一般社会ではつぶしが利きませんので、軽自動車運送業にて生計を立てました。退職1年後、諸々の失意の中で導かれた岐阜市の長良キリスト教会に通い、1982年4月に洗礼を受け、クリスチャンとして再出発しました。父は帰郷1年半後、洗礼直前に死亡しました。

 その後、婦人服製造卸の会社に就職し、零細企業でしたがやりがいをもって務めました。再度転機が訪れ、30歳で牧師になる神学校に入学し、4年間学びました。在学中に川崎市出身で同じ神学校で学んでいた家内と知り合い結婚しました。卒業後の1993年(H5)3月、知立教会に赴任しました。知立での生活も28年目となり、昨年には還暦を迎えました。母は88歳になり、認知も少し入りましたので、岐阜県山県市のグループホームにて余生を送っています。3年前に洗礼を受け、天国を待ち望んでいます。