期待とジレンマ
今回のセミナーには、30代の牧師・宣教師・伝道師各1名が参加されました。神様の御業と教会への期待が強く、若さを感じました。同時に、現状に対するジレンマも抱いておられました。宣教師は、高学歴を振ってアメリカの神学校に進み、5000人規模の教会に仕えました。しかし、魂に直接触れられず、管理の仕事をしているようで失望しました。教会も人間組織という一面がありますので、管理的な要素を担う人材も必要ですが、宣教師は辞しました。別な教会で2年仕えた後、困難な宣教地:日本に来ました。二つ目の教会で経験した家の教会を学ぶため、趙師の紹介で受講しました。
主イエス・キリストが、ご自身をお献げになって生み出された主のからだなる教会。この教会に期待をして悪いはずがありません。神様は、聖徒たちを用いて、全て造られた人間を招き寄せるために教会をお建てになりました。しかし、教会に連なる私たちは、最初に堕落したアダムとエバの子孫であり、生きる社会と時代に影響を受けています。期待とジレンマ、気持ちが良くわかります。
家の教会は二つの取り組みを通して、主のご計画に近付きます。先ず、教会の2000年の歴史を踏まえつつ、最初の教会の姿を、聖書を素直に読み解き理解します。次に、私たち自身の弱さや現実の姿を認め、神様の助けと励ましを頂きながら、教会の本質を現代に適用することに努めます。
私たちは、信徒さんの家庭に集い、共に食し、生活を分かち合い主イエス・キリストの血潮を覚えつつ期待して祈り、宣教に仕え、週毎に合同で礼拝を献げます。知立教会が、主のご計画された教会の本質に、時間をかけつつ、試行錯誤を通して、一層近付いていることに確信を強めました。教会の本質を証する歩みは始まったばかりです。私は、主の御旨に従う知立の信徒さんを誇ります!
「神がご自分の血をもって買い取られた神の教会」使徒20:28抜粋