クリスマスの奇跡

かきつばたホールにて開催されました「みんな一緒のクリスマス礼拝」では、ピリピ2:6-8より「クリスマスの奇跡」と題して説教をさせて頂きました。イエス様は「神としてのあり方を捨てられないとは考えず…人間と同じように」なられました。神が罪人の救いのために人となられた、驚くべき奇跡です。説教では、イエス様が人間と同じようになられた意味を問いました。イエス様は生涯を通して権力を持たず、弱者の立場を貫いて真理を証されました。

1.人の思いが現された奇跡

 民衆は、イエス様の説教と御業によって証された神の愛を喜びました。しかし、十字架に際して、人々の心の底にある自己中心の罪が吹き出しました。指導者たちは十字架刑を主導し、民衆は「十字架につけろ」と叫び、弟子たちも散り散りになりました。…幼子イエスが宮に連れて来られた時、老人シメオンは祝福して預言しましたが、最後に「多くの人の心のうちの思いが、あらわになるためです」と告げました。人は、自らの醜さについて取り繕い隠します。しかし、罪の赦しに至る道のりにおいて、罪の自覚を避けては通れません。イエス様が神のあり方を捨てられたので、人の思いがあらわにされたのです。ここに、罪の赦しに至る奇跡を見出します。

2.魂が完全に癒された奇跡

 イエス様は十字架によって魂を癒されました。人は心の奥深くに罪の自覚を持ちますが、認めることができません。反対に、自分を飾ることにより、正視を避けているのではないでしょうか。イエス様は、全ての人の罪をご存知の上で、予め十字架の死をもって、罪を清算してくださり、罪人にさえ神が「価値」を認めてくださることを証されました。クリスマスは「価値ある者」になるのではなく、既に「価値ある者」として生きる勇気を与え続けています。

「すべての人を照らすそのまことの光が、世に来ようと…」 ヨハネ1:9抜粋