隣人に届く仕え方5

前回までに、私たちの言葉や行いは、相手によっても状況によっても異なる受けとめ方がある事を確かめました。また、できるだけ相手の受け取り方を考え、発信を調整することを提案しました。今回は、より良く受け取っていただく努力に心を向けます。

教会にも色々な勧誘電話がきます。受話器をとった瞬間に、営業トークが始まると、内容を聞く前に「終わらせ方」を考えます。反対に教会関係の方は、顔を会わせてでも電話でも「今、お話ししても良いですか」と聞いてくださいます。すると、少々の都合があっても「聞かなければ」と思います。聞く思いを広げる配慮とは…

① 話し始めの許可 親しい関係にこそ適用が必要です。話し手の都合ではなく、聞き手の都合を優先。効果のある配慮です。

② 内容のお知らせ 話の内容が整頓できていない場合もあると思いますが、聞き手の心の準備は、話全体の理解を深めます。

③ 説明と結論 話し方や説明の仕方には個性がありますが、必要なのは説明と結論です。言いにくい事柄も誠実をもって表現します。

④ 動機の説明 なぜこの話をするのか。説明と結論の間に、自分の動機を込めることにより、目的が明確になり、信頼に繋がります。

⑤ 「私」主語 仕えたいと願うならば、「私」主語の話が、相手の心に届き、応答に繋がります。一般論は、責めを感じさせます。

⑥ 行いも言葉から 話し方を取り上げましたが、行いをもって仕える場合も、言葉が相手の理解と共感につながるならば、成功です。

⑦ 習得には練習 私たちには、自覚なき習慣やくせがあります。仕えるために練習しましょう。練習でも、恵みを経験できます。

つづりながら、私の練習が最優先と自覚しました。次回で終り。 「全き者として歩み 義を行い 心の中の真実を語る人。」詩篇15:2