東日本大震災から12年が経ちました。注目度が下がりましたが、原発関連の避難者も多く、築堤と造成が進み、町の形ができた地域も過疎が進んでいるようです。祈りに覚えなければなりません。
関心をもって目を通すと、復興に関する記事もあります。最近目にとまった言葉があります。「独り勝ちしても仕方がない。恵みを分け合ってこそ復興になる。」という考え方です。とても立派な見識だと思います。復興の為には産業が必要です。農林水産業、商工業、流通・サービス業の第1.2.3次産業(いわゆる6次産業)の構築と連携です。核心は、東北の地の利を生かし価値を生み出す1次産業の復興です。一例が、首都圏でも高値で購入される商品の開発です。これまでのように、生産企業の独り勝ちではなく、地域の他企業と連携し、商品の開発や衣食住に及ぶ産業の、拡がり(6次化)の意図をもって進める方策です。地域での産業の拡がりが求心力となり、人の賑わいが回復しつつある例があるそうです。
キリスト教会にはもともと独占(独り勝ち)の願いはありません。神様からの恵みを通り良き管として、より多くの国と人々に分け与えるために選ばれたのです。しかし、人間の罪が妨げとなり恵みの独占を追い求めるようになりました。神様の恵みが隣人に届くように祈りつつ実践することは可能です。知立教会の賜物である家の教会を通して、隣人の魂と生活に貢献していきましょう。
「異邦人の光とし、地の果てにまで救いをもたらす者とする」使徒13:47抜粋