教団教職が一堂に会し、時々の課題を共有し学び合う秋の研修会が掛川で開催されました。4回の討論形式の発題と小グループによる分かち合いを通して、心合わせて宣教に仕える教団の特色と、秋田と島根を残すのみとなった「全県に同盟の教会を」の意義を70年代にさかのぼり確かめました。続いて20~70代の現役牧師による世代毎の献身、地域による宣教の具体的方策、現代の教会教職が直面する課題を共有し、グループ毎に「わたしたちの宣教」を発表しまとめました。280余名38グループの分かち合いは恵み豊かでした。
二日目朝の早天祈祷会で気付かされたことがあります。一人の女性は、香油(全財産)の入った壺を割り全てを献げ尽しました。ユダは貪欲からの計算で無駄と評し、ヨハネは香でいっぱいと評価し、主は福音とともに語られる埋葬の備えで女性の記念になると言われました。
自分に預けられた賜物の良き管理者であることは、自ら喜んで犠牲を献げる姿勢から生まれます。それは、隣人との比較ではなく、御前にある真実です。イエス様は私のために下って来られ、自らの命を献げられました。このお方を「主」と告白します。賜物の良き管理が、献げることの難しい方の肩代わりになれば幸いです。足りなさを補っていただいた過去と、助けを必要とする将来。今、御前に献げることが許されている者は、今、献げます。イエス様が弟子に託された最初の教会には、不平等で美しい献身がありました。
「ナルド油の入った…壺を割り、イエスの頭に注いだ。」マルコ14:3抜粋