休日に夫婦でランチを食べる時は、まずお店を決めます。家を出発してから、妻に「どこでもいいよ!」と言われるとパニックになります。運転中は考え事ができない上に、「私の好みも考えてくれるよね」という暗黙の了解があるからです。そこで「二つか三つ候補を上げてくれると助かるよ」とお願いをすると候補が出て来て、二人とも満足する店で決まります。以前はこうではありませんでした。
以前の私は、運転が始まってから「無理な選択をさせる」妻に対して不愉快な思いを持ちました。また、私の苦し紛れの選びに対して、妻が少しでも難色を示すならば、不愉快になりました。私の精神的境界線の未熟さが原因でした。気付きと改善を記します。
第一に、会話はキャッチボールですから受け取ることが肝心です。私が委ねられたのは、今日の二人にとってふさわしい店の選択。受止めた上で難しいならば、不愉快になるのでも苦し紛れで選ぶのでもなく、難しい事実を返答すれば良いのです。第二に、境界線の内側に「お願い」があります。選ぶことができるように選択肢を求めるのです。その上で選ぶなら、二人にふさわしい答えが与えられます。
例は夫婦間ですが、親子兄弟、学校職場でも選んだり委ねたりすることがあります。良好な関係を築くには、自分の選びも、選びを委ねる場合も、選べる環境作りが必要です。その為に、霊的成熟を神様に求め、自分の境界線の内側に謙遜を置き、適用しましょう。
「人の心の高慢は破滅に先立ち、謙遜は栄誉に先立つ。」箴言18:12