１兆ドルコーチ

先週4～7日に休暇をいただきました。ある方から､課題図書を渡されましたので、時間を作り読みました。｢１兆ドルコーチ｣というビジネス書です。アップルのスティーブ･ジョブスと毎週日曜日に散歩をし、Google創業者たちに「彼がいなくては事業が成功しなかった」と言わしめた人物で、アメフトのコーチから経済界に転身したビル・キャンベル(2016没)の絶大な貢献を描いた本です。

私たちからは、かけ離れた所にいるシリコンバレーの巨人たちですが、成功を手にした背後に、ビルのコーチングがありました。常に立ちはだかる課題。分析と共に、立ち向かうチームの状況を確かめ、整えました。チームの構成員を、仕事の協働者であると共に、各々の人生を持つひとりの人として認め、尊重し期待し具体的助けを提供しました。彼らが自ら任務を果たし、成果を得ることができれば、チームの業績も上がります。ビルは、シリコンバレーの経営者たちに対して、ひとりの人として関り、特に生活の話をよく聞き心配して惜しまず支援し、励ましと期待・信頼をもって背中を押しました。巻末に元副大統領アル･ゴアはじめ80人に上るコーチングを受けた著名人が名を連ねています。経営者たち自身が、ビルから受けた関係の恵みを各々の現場で適用し、強力なチームを作り上げ成果を出しました。企業価値の総額は１兆ドルを優に越えます。

私たちが取り組んでいる家の教会と、多くの共通点があります。隣人が人として成功できるように、隣人の日常に関心を持ち、具体的に支え、愛と尊敬・期待をもって励まし、成功を共に喜ぶ姿勢です。ビルは、大きな視点を持ちつつ、仕える小さな機会を逃しませんでした。私たちも、魂の救いと弟子作りの使命を、主に託された機会を逃さず、牧場チームで仕えます。今年も、家の教会のあり方を一層深め、体験と共に恵みを味わい、無限大の成果を献げます。

「ひとり子をお与えになったほどに世を愛された。｣ヨハネ3:16抜粋