牧場の再開 その2
牧場再開について、今回は集まる事について記させていただきます。聖徒は、使徒の時代から、日毎・週毎に家々や宮に集まり、パンを裂きイエス様の証と教えを確かめ、再臨の日に備え励まし合いつつ、新しい生き方を実践しました。その姿に多くの人々が惹かれ、加えられました。ここに、牧場の原点があります。
聖書の時代と全く同じにはできませんが、この時代にあって、牧場を通して証できる聖徒の宝があると思います。
1.生きる証 ヨハネの福音書は、イエス様を「ことば」と表現し、ことばであるイエス様は、生涯を通して神の愛と意志を証ししました。同様に、神様は旧約聖書から一貫して、聖徒の姿を通して御旨を表されました。関係作りが難しいこの時代にあって、牧場は神の愛と御旨を証しする、見えることばの働きを担います。
2.響くことば ことばを発する時、伝えたい内容がありますが、伝わるとは限りません。各々ことばの意味が微妙に違うからです。想いを込めたことば選びの余裕がない現代において、感情が伴う内容を受け取るのは一層困難です。牧場は、回数を重ねて顔を合わせ、話を聞きます。話の内容が心に響き合う貴重な場所です。
3.軌道修正 言葉に込められた感情を受け取ってもらいつつ、固有の状況を説明できる機会は、慰めと共に冷静さを与えます。責められることのない牧場の関係だからこそ、ことばを発しながら、自分を吟味し、より良き選びへと軌道修正できるのです。
4.実存的要求 コロナ禍により、物事が整頓されつつあります。情報交換はネットでの対応が増えた一方、人間には実存的関係が必要であることも一層明らかになりました。牧場は、人の根本的要求を満たす、実存的関係です。コロナ対策を工夫しつつ、集まりを回復させていきたいと願います。共に祈り求めましょう。
「ことばは人となって、私たちの間に住まわれた。」ヨハネ1:14抜粋