ちょうど良い警戒心

新型コロナウイルスの感染が、日本でも再拡大しているようです。感染者数の増加、地域の広がり、感染年齢の広がりが伝えられ、ワクチンと特効薬の開発の難しさも報道されています。少なからず危機感を覚えています。それと共に、どれ位の危機意識を持てば良いのかについては迷うところです。

東京の最近1週間と同程度の感染拡大が、人口7万人の知立市で起きた場合は毎日1人、刈谷・安城市では毎日2人程度の感染確認になります。1年続くと知立市民から計350人程が感染し、そのうち60代3人、70代5人、80代以上12人が亡くなります。…東京の年代別感染割合(7月)と全国の年代別死亡率(4月)による計算… 知立市における病気・事故による死亡数の1/30(60代)・1/23(70代)・1/23(80代以上)、対人口比では1/2500人・1/1200人・1/290人(各世代)です。…知立市統計2010年2015年比概算… 私と同じ60代では、自然死の30分の1、同世代の2500人に1人の割合でコロナ死が発生します。本当の危険度は、病気や事故の1/30程度です。 …愛知県で毎日3,000人程の新規感染があると、病気事故死以上の脅威になる計算です… しかし、病気や事故以上の注意が求められる緊迫感や恐れを感じているのは、社会全般に共通ではないでしょうか。

人間は防衛本能により、新たな脅威に警戒心を集中する傾向があると言われます。コロナに対する恐れも正常な反応です。しかし、本当に価値あることから注意をそらされるならば、御心とは言えません。私は、信徒さんの感染予防と、社会的批判からの守りを果たしつつ、魂の救いと主の弟子作りに仕えることが求められています。祈りにより、御心にかなった判断と、ちょうど良い警戒心を持ちたいと願います。みなさんと共に、祈り合い、支え合い、一層主に喜ばれる充実した日々を過ごしたいと願います。

「全き愛は恐れを締め出します。」Ⅰヨハネ4:18抜粋