輝くイルミネーション

日暮れと共に輝き始めるイルミネーションは魅力的です。今年も遅ればせながら、玄関横のシマトネリコに電飾を取り付けました。定かではありませんが、クリスマスを飾るイルミネーションの由来…1510年のある日の夜、クリスマス礼拝から帰宅する途中だったマルティン・ルターは、森の常緑樹の間からふと見えたきらめく星の数々に感銘を受けました。自分の帰りを待つ我が子にも「この素晴らしい光景を見せてあげたい」と思い立ち、家の中に小さなモミの木を持ちこみ、星に見立てたロウソクを枝先に飾ったそうです。子どもの夜間外出が難しかった時代、あっという間に世に広がりました。やがて、ロウソクは時代とともに電球に置き換わりました。

ルターの時代に限らず、暗ければ暗い程、小さな光が輝きます。コロナ禍の年末、世の中には希望につながるニュースを見出すことが難しいようです。教会では、19日に4名の小学4年生が洗礼を受けます。やがて世界に力強く進み出て行く子どもたちが、各々に信仰の決心に導かれたことは、格別な喜びであり、私たちの希望の光です。10年程の人生ながら、各々にドラマがあり、主の愛に育てられ、聖徒の優しい眼差しに見守られて洗礼の日を迎えます。

先日の牧者会では、10組の牧者が思うように牧場開催できなかった日々を振り返りながらも、魂の救いと弟子作りに忠実であろうとする願いが溢れ出ていました。改めて、知立教会の牧師であることの喜びと、務めの重さを感じました。牧者はじめ知立の聖徒は、既に備えられた賜物だけで充分に魅力的です。しかし、おごることなく、人々にキリストにある赦しと新生、魅力ある人生を、共に現わしていきたいと願います。世の暗さに沈むことなく、暗闇に輝き続ける真理の光を、心の中心に灯し続けましょう。私たちの自覚以上に、内なるイルミネーションが世を照らし続けているのです。

「光は闇の中に輝いている。闇はこれに打ち勝たなかった。」ヨハネ1:5