リアルテントメイキングパスター
使徒の働き18章には、パウロが第二次伝道旅行でコリントを訪れた様子が描かれています。パウロは、アキラ・プリスキラ夫妻と出会い、天幕作りの仕事を共同でしながら宣教を進めます。パウロのように、職業を生かして宣教を進める牧師を「テントメイキングパスター」と呼称します。牧師(夫妻)の賜物を生かし、開拓期などに日毎の必要を賄いながら宣教を進めます。やがて、シラスとテモテが到着した後と同じように、みことばの奉仕に専念します。
私は、知立教会を通して、神様から十分な養いを受けていますので、仕事を持つ必要はありません。私がテントメイキングパスターになるのは、園庭の天幕に関してです。台風14号の接近に合わせ、一時的に巻き上げ通過後に戻しました。先々週は、八角屋根の下から移動した砂場に、雨と陽射しから園児を守る覆いを掛けました。
失敗しながら学んだのは、天幕の張り具合いです。台風の場合は巻き上げますが、通常の強風には耐える必要があります。最初は、堅く結びましたが天幕が破れました。次にゴムひもで固定しましたが、振動が激しく止め穴から破れました。今は、鉄管に天幕の端を密着させるようにゴムロープで優しく止めています。強く縛っても緩すぎても、部分的に力がかかると破れます。遊びを持たせ、面で受け止めると、強風にも耐えることがわかりました。
天幕に学んだのは、神様の養い方です。義務感に訴える律法や、各個の最善に委ねる個人的養いではありません。互いを尊重し愛する事を実践的に学ぶ、神の家族の養いです。個々の強さも大切ですが、それ以上に欠けある者同士が補い合う強さこそ、教会が証しする豊かさです。コロナの強風も、面(牧場の交わり)で受け止め、神様のちょうど良い縛りによって養われる機会なのです。感謝!
「一つの部分が苦しめば、すべての部分がともに苦しみ」Ⅰコリント12:26抜粋