寄付文化の転換
その796 …寄付文化の転換
ご存知の方もあると思いますが、日本は寄付(献金等)の文化が育っていない国と言われています。三菱総合研究所によると、国民一人あたりの年間寄付額の合計は6,070円。韓国13.212円、英国22.677円、米国94.937円、日本は韓国の1/2、英国の1/3米国の1/15です(2017年データ・為替レート)。
三菱総研は三つの理由を上げます。○利他心や公共心の低さが関係しているかもしれないが、海外との比較は困難である。○寄附の呼びかけの少なさや寄附先団体への信頼感の不足など、寄附に対する慣習や信頼が低い。○宗教文化の弱さが寄附文化の弱さに繋がっていることが考えられる。 ・・・・との事です。
今年の愛児園クリスマス劇は「アルタバン物語」。イエス様に献げようと用意した三つの宝を、旅のラクダ、赤ちゃんの救い、少女の救いに用いて無くします。イエス様にお会いすることも、宝を献げることもできませんでした。しかし、神様はアルタバンの生涯を喜ばれ、永遠のいのちにおいて出会ってくださいました。
財は預かりもの(賜物)です。その人の人生は、託された賜物をどのように用いるかによって、価値が決まります。色々言われる米国ですが、多くの寄付・献金は、預かりものを自分や家族以外の誰かに期待し、信じて託すことが常識の文化だからです。
日本においてクリスチャンになった私たち。礼拝・賛美と並び献金に文化の違いを感じます。私事ですが、洗礼を受けてから、急な返済が生じ財を無くしました。しかし、そもそも自分のものではないという理解が、私の人生から希望を奪いませんでした。
寄付や献金の前に、日本文化の所有意識を神様の前に修正いただくことが大切です。そうして、賜物(預かり物)を管理する自由を楽しむことにより、窮屈な文化に勝利しましょう!
「神の様々な恵みの良い管理者として…仕え合いなさい」Ⅰペテロ4:10抜粋