人生に価値を

　韓国(かんこく)の実践(じっせん)神学(しんがく)大学院(だいがくいん)大学校(だいがっこう)と牧会(ぼっかい)データー研究所(けんきゅうしょ)などが共同(きょうどう)で若(わか)いキリスト者(しゃ)の男女(だんじょ)700名(めい)を対象(たいしょう)に、韓国(かんこく)社会(しゃかい)及(およ)び教会(きょうかい)への認識(にんしき)調(ちょう)査(さ)を実施(じっし)、結果(けっか)に基(もと)づいた記事(きじ)を目(め)にしました。最初(さいしょ)に記(しる)されていたのは「20･30代(だい)キリスト者(しゃ)青年(せいねん)の40.4％、み言葉(ことば)通(どお)り生(い)きると成(せい)功(こう)できず」でした。また92.3％が「お金(かね)が最高(さいこう)の価値(かち)になった社(しゃ)会(かい)｣に同意(どうい)しています。一方(いっぽう)で教会(きょうかい)への期待(きたい)は、「社会(しゃかい)に良(よ)い方向性(ほうこうせい)を提示(ていじ)する教会(きょうかい)」「心(こころ)の癒(いや)しを与(あた)える教会(きょうかい)」「福音(ふくいん)に基(もと)づいた教(きょう)会(かい)」「弱者(じゃくしゃ)を助(たす)ける教会(きょうかい)」という順(じゅん)でした。韓国(かんこく)社会(しゃかい)を生(い)き抜(ぬ)くにはクリスチャンの生(い)き方(かた)では成功(せいこう)しないが、そんな社会(しゃかい)が良(よ)いとも思(おも)わない。青年(せいねん)の苦(くる)しい現実(げんじつ)と苦悩(くのう)が表(あらわ)されています。簡単(かんたん)ではありませんが、社会(しゃかい)に対(たい)する良(よ)い方向性(ほうこうせい)を、権威(けんい)主義(しゅぎ)や古(ふる)い価値(かち)観(かん)から脱(だっ)却(きゃく)し現状(げんじょう)に即(そく)し、かつ聖書(せいしょ)に立(た)って示(しめ)すことが教会(きょうかい)の責(せき)任(にん)です。

　日本(にほん)については、既(すで)に経済(けいざい)成長(せいちょう)(1960～1990頃(ころ))と他(た)宗教(しゅうきょう)の圧倒(あっとう)により同様(どうよう)のダメージを受(う)けており、若者(わかもの)のみならずクリスチャンとして生(い)きることが困難(こんなん)だと記(しる)しています。現代(げんだい)においては世界(せかい)中(じゅう)で便利(べんり)な生活(せいかつ)と多様性(たようせい)が求(もと)められ認(みと)められつつあるのに、個人(こじん)の尊厳(そんげん)を支(ささ)える生(い)き方(かた)が失(うしな)われているようです。社会(しゃかい)での成功(せいこう)も報(むく)いとして意味(いみ)がありますが、人生(じんせい)の価値(かち)を高(たか)めません。聖書(せいしょ)の教会(きょうかい)を現代(げんだい)に適用(てきよう)した「家(いえ)の教会(きょうかい)」から学(まな)ぶ、神(かみ)と人(ひと)を愛(あい)する価値(かち)ある生(い)き方(かた)を実践(じっせん)し、朽(く)ちない喜(よろこ)びを証(あか)しすることが私(わたし)たちにできる貢献(こうけん)です。

「昔(むかし)あったものは､これからもあり…これからも起(お)こる。｣伝道者(でんどうしゃ)1:9抜粋(ばっすい)