共感できる豊かさ

4/26の朝刊(ちょうかん)に「スーダン邦人(ほうじん)ら58人(にん)退避(たいひ)」との見出(みだ)しがありました。脱出(だっしゅつ)の大変(たいへん)さも報道(ほうどう)されています。良(よ)かったと思(おも)いますし無事(ぶじ)の帰国(きこく)を願(ねが)います。同時(どうじ)に、退避(たいひ)された方々(かたがた)、特(とく)に現地(げんち)でスーダンの人々(ひとびと)と良(よ)い関係(かんけい)を築(きず)いてこられた方々(かたがた)の心中(しんちゅう)は複雑(ふくざつ)だろうと想像(そうぞう)します。私(わたし)たちも、スーダンの4700万人(まんにん)の人々(ひとびと)が、激(はげ)しくなる戦闘(せんとう)に巻(ま)き込(こ)まれず、生活(せいかつ)が守(まも)られるように心(こころ)を込(こ)めて祈(いの)りましょう。

　一方(いっぽう)で、戦争(せんそう)や災害(さいがい)が続(つづ)くと、心(こころ)を向(む)けるだけで疲(つか)れてしまう嫌(いや)な気持(きも)ちを自分(じぶん)の中(なか)に見出(みいだ)します。そんな折(おり)、心(こころ)の栄養(えいよう)ドリンクになりそうな申(もう)し出(で)がありました。5/14の礼拝(れいはい)を少(すこ)し早(はや)く終(おわ)ります。そして、ウクライナの隣国(りんごく)ポーランドの国境(こっきょう)地帯(ちたい)の難民(なんみん)支援(しえん)キャンプで一月(いちつき)程(ほど)ボランティアをされた、高浜(たかはま)キリスト公(こう)同教会(どうきょうかい)の青年(せいねん)に証(あかし)をしていただきます。日常(にちじょう)の出来事(できごと)に心(こころ)が動(うご)かなくなりそうになる時(とき)にも、共感(きょうかん)できる豊(ゆた)かさを持(も)ち続(つづ)けたいと願(ねが)います。

　私(わたし)たちは牧場(ぼくじょう)においても、心(こころ)を動(うご)かし共感(きょうかん)する姿勢(しせい)を大切(たいせつ)にしています。共感(きょうかん)には三(みっ)つの視点(してん)があります。目(め)の前(まえ)の人(ひと)の｢今(いま)｣｢気持(きも)ち｣｢希望(きぼう)｣に寄(よ)り添(そ)います。妨(さまた)げは、心(こころ)に芽生(めば)える｢知(し)っている｣｢わかっている｣、そして秘(ひ)めた｢いやだな｣です。置(お)かれた状(じょう)況(きょう)も出(で)来(き)事(ごと)も気持(きも)ちも願(ねが)いも、本当(ほんとう)のところわからないので、一(いっ)生(しょう)懸(けん)命(めい)に聞(き)こうとするのです。最(もっと)も｢わかっている｣に陥(おちい)りやすい、身近(みじか)な家族(かぞく)に対(たい)して練習(れんしゅう)を重(かさ)ねましょう。きっと、ＶＩＰにも共感(きょうかん)できます。

イエスは涙(なみだ)を流(なが)された。『ラザロよ、出(で)て来(き)なさい。』 ヨハネ11:32.35抜粋(ばっすい)