なぜ投票するの?

 衆議院議員の選挙が行われています。選挙権を有する方には、投票をお勧めします。比較的若い世代の投票率の低さが話題になっていますが、投票に益があるでしょうか。三つあると思います。

 まず、投票が政治を動かすからです。一人に一票しかありませんが、積み重なれば何万票にもなります。無は無のままです。現在の政治は、現状維持を前提として将来を見据えていません。若い世代が投票して態度を示せば、政治が将来に責任を持ち始めます。

 次に、投票することが関心を強めます。思いつくままでも投票するなら、投票した候補者の当落が気になるものです。次回は、誰に投票するか自分なりに考えるようになり、候補者や政党の主張に関心が湧き、次第にわかるようになります。投票が理解を深めます。

 更に、選ぶ力を育てます。選挙には正解も理想の投票先もありません。見える利益もありません。投票しなくても損はありません。政治には嘘も偽りもあります。しかし、選ぶために、小さな違いを見つけて判断し行動するのです。判断なしの依存と大違いです。

 ところで、クリスチャンはどんな候補や政党を選べば良いのでしょうか。決まっていません。理想の候補も政党も見当たらないので悩んで投票するのです。クリスチャンは、神様から被造世界の管理を任され、互いに愛し合うことを命じられました。もし、地球環境の限界を見据えて経済成長を改め、本気で共有社会を実現しようとする政党や候補者が現れるならば、全力で支援したいと願います。実は、家を開放し食事と生活を分かち合う生き方に、本質が既に実現しているのです。家の教会が日本社会に浸透し、将来に希望の光をもたらすような政治家・政党が生まれることを願います。

「恵みの良い管理者として…互いに仕え合いなさい。」Ⅰペテロ4:10抜粋