豊かさへの改善
園庭のテントを外す時期になりました。12月に外すのは、ほとんど積もらないのですが雪の重みに耐えられないこと、夏は陽射しから守られる陰が必要ですが、冬は短時間でも教室に差し込む陽射しが必要だからです。今年は、建物と接している部分に隙間を作り、陽射しが入るようにしたところ教室が少し明るくなったので、しばらく維持することにしました。設置以来、小さな改良を重ねているのは、園児の益になるという作業の喜びがあるからです。
現れ方は人それぞれだと思いますが、物事がより良くなっていく過程に自分が関わることは、誰にとっても喜びだと思います。執事による、スタッキングチェアへの更新は、コロナもあり早期に実現しましたが、会堂がより豊かに用いられるようになった良い事例です。私も、見えることも、本質的なあり方についても、信徒の祝福につながる事柄に関わることは、とても幸せなことです。
ところで、昔は便利になること、効率化が改良の主な目的でしたが、現代はより豊かになることが目的になりました。しかし、日本は人権や労働の質だけではなく、家畜の福祉(Animal Welfare)や、環境持続化の取り組み全般で、先進国の最下位です。目先の不利益を恐れ、見かけの利益を追及するあまり、改善・改良が豊かさに結びついていないからと考えられます。教会に対しても、信仰が私生活を抑制するような誤解が幅を効かせ、豊かな人生が届きません。
私たちは、人間として尊厳ある生涯を全うできる社会を目指し、最大の妨げである罪の解決を世に提示しているのです。根本からの豊かさに至る変化・改善には、個人の生活も、教会の活動も、世への問いかけにも、期待をもって力を注ぎ続けましょう!
「主はみこころのままにその(王の)向きを変えられる」箴言21:1抜粋